皆さんの主治医は痛みをどんなふうに聞いてくれますか?関節リウマチの治療では痛みのコントロールは非常に重要です。ですから主治医に自分の痛みを正確に伝えることができると、その情報はとても治療に役立ちます。その痛みは、もしかしたら、早めに薬を変更するサインかもしれません。今日は痛みの伝え方の一例をご紹介します。
痛みの確認方法
一般的な痛みの確認方法
「今日どのくらい痛いですか?」「どこが痛いですか?」医師によって痛みの聞き方が違うかもしれません。一般的な痛みの確認方法は、痛みの程度を数字で確認する方法です。鉄則はいつも同じ方法で聞くことです。毎回確認方法が違うと前回と今回、痛みが良くなったか悪くなったかわからないからです。
確認方法は主治医によっても違う
前の主治医は「100点が痛みmaxだとしたら今日はどのくらい?」と毎回聞いてくれました。いつも日常生活に困るくらい痛みがある時は答えやすかったです。そういう時は日常的に60くらい痛くて、仕事で疲れて夜になると68になり、気温が低いと70、台風になると75になり、鎮痛剤を一日2回飲む日は78になったり…、2桁目が微妙に変化するからです。今の主治医は数字を聞きません。まず最初に「痛みの具合はどうですか?」です。
痛みの伝え方
患者の状況により痛みの伝え方も違う
私は今、鎮痛剤なしで生活できているので、基本的に痛みレベル10/100くらいで生活しています。痛みが10以上になることは稀ですし、微妙な細かい痛みの変化もないので、max100点で聞かれると答えにくいです。だから主治医にもそう伝えて、痛みmaxを10点として答えています。発症してから薬変更を何度も繰り返し、こうなるまでに5年かかりました。主治医にしてみれば「3桁だと答えにくい」と言い始めたら、今の治療がうまくいき始めた目安だったでしょうね。
数字だと、前回より痛みがひどいかどうかわかりやすいのですが、私たち人間ですから、痛みの感じ方は日々変わりますし、良くなったり悪くなったりを繰り返すと、いつも同じ基準で正確な数字を言えるかどうかわかりません。だから是非数字以外の状況も伝えてください。
数字以外の痛みの伝え方
数字でわかるのは前回より良くなったか・悪くなったか・同じかのどれかです。でも重要なのは、その痛みが日常生活にどのくらい影響しているかです。ですから生活場面を話すと主治医に痛みの程度がよく伝わります。
- 「鎮痛剤を飲む回数が増えた気がします」
- 「鎮痛剤を飲まないと肩が痛くて寝れません。飲んだら4時間くらいは熟睡できるけど、眠りが浅いです。」
- 「平日は仕事でパソコンをうつと指が折れそうに痛いけど、鎮痛剤は飲まないでやりすごしている。」
健康で関節痛を経験していない人には、痛みがどのくらい日常生活に影響するのか想像するのが難しいものです。人によって痛みの感じ方も生活も違うので、主治医に小さなことでも痛みで困っていることは伝えましょう。そうすることで鎮痛剤の調節や、軸となるアンカー薬の量などが変わるからです。
みなさんが少しでも楽に過ごせますように。