関節リウマチの朝のこわばり、辛いですよね。看護師&患者目線で私の工夫を紹介します。
寝転がる場所を複数設定
ベッドが第一選択!
関節のこわばりが強い時の就寝場所は、布団よりベッドです。ベッドであれば、ある程度身を起こした後は足を下すだけで立ち上がれます。和室の敷布団だと身を起こした後、立ち上がるときに足の裏と足首と膝にかかる力が大きすぎて激痛になります。できればベッドがお勧めです。
リビングのソファー
私はベッド以外にも寝る場所を複数用意しています。関節痛やこわばりがあるときはベッドが楽ですが、体調が悪すぎて倦怠感が強かったり呼吸がしんどい時は違う姿勢が楽だからです。
例えばリビングのソファーは倒すとベッドになります。寝るものなので実際の店舗で試してから購入しました。ソファーベッドですが寝室より硬めの設定で眠れるし、座面の高さは床から約36cmで立ち上がりが楽なので助かっています。こわばりも倦怠感もあるときは床に座ってソファーにつっぷしています。これだとソファーに手をついて起き上れるので布団だけより比較的楽です。
状況によって床で寝る
関節症状が一日中あってこわばりも痛みも倦怠感もあるときは、どうしょうもなくもだえて過ごすこともあります。そんな時はソファーに座ったり下りたりを繰り返せないので、リビングの床でも寝転がれるように床に天然羊毛のギャッベを敷いています。夏は涼しく冬は暖かい優れものです。出会えてよかった。楽天で購入しましたが、遊牧民が作る一点物なので類似品しか紹介できません。高価なので検討されるときは色々な会社の比較をお勧めします。私は仲買人を通さないで天然物を販売するオリエンタルムーンさんのHP:https://x.gd/3pPTc を読んで決めました。
かけ布団は軽いもの
特に冬は毛布やブランケットなど寝具の種類が増えがちです。私はそれで何度も地獄をみました。寝るとき快適だったのに、朝は全身がこわばって重たすぎて寝返りできない、手ではねのけることもできない、めちゃくちゃ痛い!かけ布団は軽いもの一択です。健康な人が使う重さのかけ布団は、高齢者にも、関節リウマチ患者にも、重たいです。
私の愛用掛布団は、東洋羽毛さんのゴア羽毛布団です。調湿性があって蒸れにくく、ハウスダストやPM2.5を通さない生地で覆われているため羽毛が汚れません。奮発して買いましたが、軽くて暖かくて最高なので年中これしか使っていません。8年間浮気なしです。
【東洋羽毛HP】 https://www.toyoumo.co.jp/gore
尿取りパットを活用する
こわばりがひどすぎて、夜中のトイレが間に合わないことありますか?私はあります。起き上がるのに時間がかかるし、すぐには歩き出せないので、切迫していたらトイレに間に合わないです。失敗したらパジャマを着替えたり最悪シーツも交換です。「歩けへんのに着替えるなんて、しんどいわ!」と思ったこと数知れず。そして体調が悪いのにさらに寝不足になり、洗濯物も増える…。
本当に症状がひどいときはあらかじめ尿取りパットを付けて寝ます。尿漏れしたって気にしない。むしろこの状態になったら、私の場合は「だいぶ悪いなー、先生に相談しよう。」という指標です。実際この状況を外来で話したら主治医は採血結果と薬を再度確認して、必要なら薬の量を調整します。
後日、今まで試した尿取りパット特集しようと思います。ちなみに生理用ナプキンは血液を吸収するのに長けているので、尿漏れのときは尿取りパットに軍配が上がります。
ベッド横に杖1本
室内の杖はあると便利です。私は室内杖のほうが外用杖よりも太くて頑丈です。なぜなら、寝起きのこわばりが一番転倒リスクが高いため、体を支えるために強度がいるからです。手首やひじのこわばりが強い方は、杖を握るのが難しいかもしれませんから、トイレまでの導線にてすりが必要な場合もあるかもしれませんね。外に出れるときは、寝起きの状態よりこわばりが取れていますから、私は少し華奢な折り畳み杖を使っています。
トイレのドアは開けやすく
うちのトイレのドア、回すドアノブなんです。夜中や朝のこわばりがキツイときにドアノブ回すことなんてできません。手の指も曲がらないし、手首もひねれないし…。翌朝どうなるかわからないので、毎日トイレのドアを開けっぱなしで寝ています。ご自宅の都合で、そんなこと無理な方もいるでしょう。だからこそ!関節リウマチ患者のトイレのドアは引き戸がいいですよね!
室温は温かく
寒いとこわばりは強くなりますので室温は暖かくして寝てください。私は室温24℃湿度45%で寝ています。冬も夏も体が湿度に敏感なので、とうとうすべて調節してくれるダイキンのうるさらを買いました。エアコン・扇風機・加湿器・除湿器・空気清浄機…と色々あると管理が大変なので、エアコンがすべてを調節してくれて助かっています。今はパナソニックでも同機能を搭載したエアコンが少し安い価格で出ているようです。
関節リウマチ患者さんの多くは高い湿度が苦手なので、ご自身の楽な湿度を把握しておくのが良いですね。湿度が低すぎると喉が乾燥して風邪をひきやすくなるので注意が必要です。
携帯電話はそばに置く
もし緊急時、SOS出せなかったら大変です。もちろん声で「Siri」とか「アレクサ」とか電話してくれるものがありますが、私は使いこなせない。そんな時に限って、どうやって携帯電話に話しかけるのかを忘れる。
みなさんは、関節のこわばりに対する工夫、どんなことをしていますか?工夫はとても大切です。
でも我慢&工夫が続くときは主治医や看護師に話してください。
もしかしたら病状が進んでいるかもしれませんし、薬の変更で改善するときもあります。
「今まで~できていたのに、最近こんな風にしないと~できないんだよね」と具体的に言ってみてくださいね!
それは医療者が患者さんの病状を把握するための大切な情報です。