生姜を飲んで冷え&痛み予防

 日本では生姜湯という粉末を買うことができますね、よくスーパーで見かけます。生姜は血行をよくして体を温め、炎症をやわらげるので関節痛にも効果があると言われています。できれば生のエネルギーのある状態で生姜を使ったほうがいいと思うのは私だけでしょうか?

 私は小さいころからホームドクターが中医学(東洋医学)の医師だったので、かれこれ40年ほど漢方薬を飲んで暮らしてきました。その中で、中国に留学して中医学を学んだ日本人医師や、中医免許をもつ鍼灸師や、中国人医師にも巡り合ったため、日常生活に抵抗なく漢方を取り入れてきました。また、漢方薬の使用方法についても、西洋医学の対症療法的な処方ではなく、未病に働きかける姿勢や根治治療する処方を数多く経験してきました。実際飲んじゃってるからね(笑)その絶大な効果を知っているので、逆に市販の漢方薬を安易に口にしない習慣もあります。私に合わない薬は毒と同じだからです。

 これらの経験から、私はスーパーで粉末を購入せずに自分で生姜湯を作っています。簡単なので冷え予防対策としてご紹介します。

スーパーで生姜を買う。できれば無農薬が良いです。(が、選べないのも現実。)

生姜を皮ごと水で洗って土を落とし、2~3mmの薄めにスライスする。

写真のようにフライパンに石をしきつめて熱く熱し、石が熱くなったらスライス生姜をのせて石の熱で焼く。裏返しながら表裏パリパリになる状態まで焼く。石焼生姜チップスみたいなイメージです。あまり薄くスライスしすぎると焼いているときに焦げてしまうので、2~3mmがちょうどいいですが、関節痛があるときにそんな丁寧なことできるわけもなく「至って適当」でやっております。お見苦しいコンロ周りですみません。

ちなみにフライパンに敷く石なんですが、その時先生がマンションにおいてあった鉢植えから石をとって、「これこれ!これちょうどいい!」って言ったので、似たようなやつを100円均一で買いました。平たい石ならこだわりはなさそうだったけど…(笑)

できあがったら粗熱をとり、乾燥したら一応Soilの珪藻土スティックと一緒に瓶に入れて除湿保管しています。

飲むときは、茶こしにこれまた適当にパラパラと生姜を入れて上からお湯をそそぐだけ。生姜もお湯も量は適当です、緑茶と同じです。私はこれも面倒くさいので、お湯の中に生姜を入れてひたすら継ぎ足して飲むこともありますが。一応先生からは、お湯をそそぐようにと言われました。そのお湯を「あっつ~!ふーふー!」となるくらいの温度で飲むように言われました。それは熱いほうが効能があるというよりは、体を温めようと思ったらそのくらいの温度でないと意味がないということだと思います。

 なぜこんなに適当なことが多いかと言うと、中国人の先生が教えてくれたので日本語ペラペラだけど意味を正確にくみとれないところもある。そしてそもそも日常的に飲むお茶レベルなので、そんなに細かいことを気にしなくてよい、と勝手に理解している。そのへんの機微は、いろんな人と約40年付き合ってきたので、わかっているつもり…。

 こんなに適当ですが、このお茶、本当にとても温まるので、今日体冷えて風邪ひきそうだなって時は葛根湯じゃなくてこのお茶を飲むくらい私には日常的なものです。

ちなみに本来の生薬として使用するときの生姜の捉え方はもっとシビアです。

生姜・乾姜・炮姜は同じものからできているが効能が異なる。生姜は「新鮮なひねしょうが」で水分を含み、辛・微温で辛散の力が強く、散寒解表・温中止嘔に働き、外感風寒や胃寒嘔吐の常用薬である。乾姜は生姜を乾燥させたもので、辛散の性質が弱まって辛熱燥烈の性質が増強されており、温中回腸に長じ温肺化飲にも働く。炮姜は乾姜を黒くなるまで加熱したもので~~~~(中医臨床のための中薬学p162より引用)と続きます。

同じ生姜でも、薬として用いるときは生成方法が違うことはさることながら、効能も違うし、使用する病気も、使用してはいけない人の特徴も違います。中医の先生はいつも、「漢方薬に副作用はない、副作用と思っている症状は『使い方を間違っているから出ている症状』」と言っていました。なかなか奥が深いので今日はこのへんで。

自然の生み出す植物の力ってすごいですね。

皆さんも家族に伝わる健康療法ありますか?体を温める自分なりの方法、みつかるといいですね。

記事が役立ったらシェアしてね
  • URLをコピーしました!
目次