関節リウマチのみならず膠原病の方は、ストレスが悪化要因になります。でもストレスを避けて生活するのは無理ですよね?膠原病患者は全身に症状ができるので毎日病気の自己管理が大変で、それ自体がストレスになります。今回はメンタルケアとして「頑張りすぎない自己管理」をご紹介します。
自分のストレスを敏感に察知しよう
経験のある方もいらっしゃるかもしれませんが、身近な人との死別、電車の人身事故に遭遇する、災害で被災するなど、強いストレスがかかると膠原病は悪化します。ですから、「普通の人でも辛いことだし…」と思わずに自分のストレスを敏感に察知していただき、大きなストレスがかかったときは生活をスローダウンして自分をいたわってください。家事をお休みする、気乗りしないイベントは断るでもいいでしょうし、時と場合によっては仕事を休む、責任のある職位から退くといった決断も必要かもしれません。ほかの病気もそうなのですが、特に膠原病は自己免疫疾患ですので、自分を守る免疫システムが弱いことを意識し、ストレスが強すぎないかどうか敏感に反応していただきたいと思います。
頑張りすぎない自己管理が大切な理由
膠原病は一生病気と付き合う慢性病ですので「頑張りすぎない自己管理」を推奨しています。だって一生続くのですもの、病気が悪化しないように毎日きっちり自己管理していたら、逆にそれが精神的にストレスになって膠原病が悪化するかもしれません。それに、あれダメ、これダメ、我慢するばかりでは、何のために生きているのか悩んでしまいそうです。自己管理をしなくてもダメ、厳格すぎてもダメ、バランスが大切ですね。
頑張りすぎない自己管理とは
できる範囲で、できることをコツコツと
慢性病の自己管理は一生続くので継続が大切です。お金や手間暇がかかること、難しいこと、嫌いなことは続きませんし、無理すると毎日の積み重ねで大きなストレスになります。出来る範囲で、できることをコツコツ継続することがコツだと思います。嫌になって全部やめてしまって継続できなければ、病気は悪くなるからです。
息抜きも治療のうち
自己管理の継続のコツは息抜きです。これぞ頑張りすぎない自己管理=たまに息抜きする、です。例えば昨日刺身は体を冷やしますよと書きました。でもさ~、書いた私がこないだ食べちゃいました。マグロ&長いも&ほうれん草&納豆 in めんつゆ。冷えるじゃないのよ!って話ですよね。看護師の私でも、こんな感じで生活しています。
私は生まれつき腎臓が強くないので、腎臓に良いとされる長いもを食べるようにしています。そのレパートリーが「とろろ芋」か「豚肉と長いもの炒め」の2つしかない致命的女子なのです。簡単なことしかしたくないわけです。先日TVで簡単レシピを紹介していたので、今ほうれん草が旬だしやってみました。
湯がいたホウレンソウに食材をめんつゆでまぜるだけ。納豆が嫌いなら、このまま醤油かめんつゆでもいいですね。
私は納豆を入れてめんつゆであえました。おいしかったですよ。
でもこのメニューは続かないと思いました。なぜなら、包丁でここまで切るのがめんどくさいし、関節痛いときにこんなに切り刻むの嫌やから。とろろ芋も、手首痛いときすりおろせないですよね。
こんな感じで、冷え予防なんて書いてごめんなさいよと思いながらマグロを食べる、そんなときもあるということです。あまりきっちりやりすぎると、ストレスが溜まって続かなくなります。
みなさんも、膠原病と上手に長く付き合っていくために、自己管理を頑張りすぎないようにしてくださいね。