1年間の話題

 関節リウマチを主として、膠原病患者さんに役立つ話題をこんな年間スケジュールでお届けしようと考えています。他にも話題は尽きませんが、日々のブログがもう少し短く気軽に読めるよう改善していきますね


 日本では今西洋医学の治療が主ですが、古来より中国から渡ってきた漢方薬を用いた治療も根付いており和漢と呼ばれています。ツムラさんやクラシエさんのお薬を使ったことがある人もいるのではないでしょうか。

 中国では中医学といって、漢方薬・鍼灸・推拿(指圧マッサージに類似)を総合的に用いる治療があり、陰陽と五行の考え方に基づいています。人間を単体でみるのではなく、宇宙全体をみて季節や自然の恵みと人間の体調を結び付けた治療が印象的です。

 欧州ではハーブ療法やフラワーエッセンス療法など自然由来のものを用いた治療法があり、これらもまた様々に形を変えて人々の暮らしに浸透しています。

 私はどれも経験したことがあり、根拠に基づいて効果のあるセラピーを行う専門家がいることを知りました。個人的には、患者さんが納得のいく治療であれば何を選択してもいいと思いますが、膠原病は一生かけた長いおつきあいですので、日常生活の中で病気を継続して自己管理するために、身の周りにあるものを上手に工夫して使うことが賢明であると考えます。日本は四季のある国ですから、中医学の代表的な教書である黄帝内経(こうていだいけい)が示す春夏秋冬の養生法に、現代医学で患者さんが必要とされる情報をプラスしてお伝えしてみようと思います。

 簡単に言うと、冬に蓄えたエネルギーは春になると徐々に体の外に出し、夏には活発に発散します。仕事や趣味、人間関係や人生の大きな決定事など、内容は様々です。秋になると夏の疲れを取りながら、冬・春・夏で行った活動を振り返って、学んだことを整理整頓します。そして冬は基本的にお休みで、エネルギーを外に出さず蓄えることに専念します。冷え予防もまさにこれで自分のエネルギーを余分に外に出さないように気を付けているのです。これは植物が実をつけ花を咲かせる順番や、動物の繁殖行動や冬眠のサイクルと同じです。このサイクルにのって、私も自分の体に耳を澄ましながら1年を過ごしていくつもりです。

 古きよきものを大切にしつつ、新しいものを上手に取り入れて、慢性病をもちながらもできるだけ穏やかで豊かな生活ができるように、チョットだけお手伝いになれば幸いです。

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