関節リウマチ患者と倦怠感

 関節リウマチの症状の一つに倦怠感があります。倦怠感は他人にはわかりにくいので今日は倦怠感について一緒に考えてみませんか。

目次

倦怠感とは何か

医学的な位置づけ

 倦怠感は身体的・精神的消耗を含む衰弱で、主観的症状です。主観的症状なので、あなたの倦怠感は他のひとには理解しにくいと思います。具体的には、だるい・しんどい・体が重い・身の置き所のないしんどさなど様々に表現され、抑うつ症状を伴うこともあります。

倦怠感と疲れは同じなのか

 私の感覚としては、日常の疲れと倦怠感は違います。日常で感じる疲れは、横になると寝付けるし、よく休めば回復します。でも倦怠感は、横になっても寝付けなくて、どんな態勢をとってもだるさもしんどさも取れず、休んだからといって必ずしも回復しません。疲れと痛みとだるさは区別できますが、倦怠感は全部入り混じって区別できない感覚があります。みなさんの倦怠感はどんなかんじですか?

研究でわかってきたこと

 研究では、関節リウマチの倦怠感は疾患活動性との関連性は弱く、疾患活動性の低い患者にも存在すると言われています。平たく言うと、病気が重くても軽くても倦怠感を感じるということです。ですから、倦怠感があるからといって、「リウマチ悪化してるの?」と過剰に心配することはありません。複数の論文が、倦怠感と社会的・環境的要因が関連することを示していますので、ストレスの多い生活や睡眠不足を避けて、機嫌よく生活するのもよさそうですよ。

倦怠感への対処方法

マッサージ派

 医学論文による根拠の話は他に譲って、このブログでは具体的な気楽にできそうな生活方法を考えてみましょう。私の倦怠感は、背中の苦しさをとると、だいぶ楽になります。長年試行錯誤して、これをすると、言い表せないしんどさが取れるとわかりました。雑に言えば背中が凝っている、詰まっている感じ。ひどくなると肩も固まって履きそうになる。だからイガイガボールやテニスボールを床に置いて、その上に寝転がって、痛いところをゴリゴリ押しています。イオンの子どものおもちゃ売り場でみつけたわ。

 先日小さいマッサージ器を買いました。エアコン買ったときに値切って一緒に購入したのです。「これも買ったら安くなりますか?」って言ったら「勉強さしてもらいます」って言ってくれた(笑)これで背骨と肩甲骨の間をマッサージすると楽になれる。さきっちょにつける形(名前がわかんない)は選べます。持ち手も全部分解できます。自分一人で背中をピンポイントに押せるって画期的じゃない!?持ち運べる大きさなので、これで出張先でしんどくなってもなんとかしのげるという安心感がすごい。

 ストレッチポールももっています。これに乗って背中をほぐすと少し楽になる。

温める派

 症状が軽い時は、ホットカーペットの上に寝て背中を温めるか、ホットパックで温めると楽になります。これだから、ミニマリストにはなれないわよね。物が多いんだもん。温めると血流が良くなって老廃物も排出が促されるので倦怠感対策には有効だと思います。それに温まると気持ちもリラックスするので体を癒すホルモンが分泌されるという効果もあります。

鍼灸派

 私に一番効くのは鍼灸です。鍼をうつと、全身の倦怠感がとれて体が軽くなって、ぐっすり寝れます。でも私にとって鍼灸派はもはや治療の域なので、信頼できる中医の主治医にうってもらいますから、さらに倦怠感が緩和されるという理由もあります。詳しくは別の記事に書きました。

 みなさんも倦怠感が和らぐ方法がみつかるといいですね。すごく辛い症状だから、自分に合う方法が見つかることを祈っています。

 

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