関節リウマチの患者さんに冷えが大敵であることを毎日のように啓蒙中。年中通して夜と明け方は冷えるため、実は寝室の温度は非常に重要です。私は今の家に引っ越ししてから寝室の引っ越しを2回しました。大変ですが、夜に毎日体を冷やし続ける&睡眠不足は、病気を悪化させる原因ですので、寝室の位置は検討してみてください。
寝室の位置はどこがいいのか?
夜に一番温かい部屋
関節リウマチ患者さんは就寝時間中に冷えると朝のこわばりがひどくなるため、夜温かい部屋で寝ましょう。暖房で温かくしても自宅の部屋の位置によっては温かい部屋と寒い部屋があります。暖房をつけたとき、自宅のなかで一番温まりやすい部屋はどこか、探してみてください。
温かい部屋の条件
・マンションの角部屋でない
・窓がない(特にはきだし窓がない)
例えばマンションでいうと壁が外気と直接接する角部屋は寒いです。逆に暖かい部屋はお隣の家と壁を共有している部屋です。図の間取りだと四隅のC、Fは寒いです。A、B、D、Eは比較的暖かいお部屋で、BとEは南側なので昼間も温かいということです。私は朝陽をあびて起きたいのでBかCを寝室にしたいですが冷え予防を考えると絶対にBです。
私の最初の寝室はBみたいに南の内側だったので暖かく、しかも朝は起きやすく、最高でした。はきだし窓のある和室でしたが、隣の部屋に設置しているエアコンで十分暖かかったです。家自体がマンションの角部屋でなく、両隣に家がある方は、好みの部屋でもいいかもしれません。
一軒家であれば、今は気密性が高く全館空調の家もありますので、一番温かい部屋を選べばいいと思います。しいて言えば、窓があるならはきだし窓の部屋を避けると室温調節がしやすいです。
湿度の低い部屋
実は冷え予防のためには「温かい部屋」ですが、関節のためには「湿度の低い部屋」も大切です。湿度が高いと関節痛が増すからです。だから一軒家であれば2階、もしくは日中陽が当たり湿気が低い部屋がいいです。でも災害のことや関節の具合で部屋の位置を選べないことがありますから、湿度調節できるようにほかの工夫をしたらいいと思います。
かくいう私は、今CやFのような、角部屋の窓が二つある一番寒い部屋に寝室を移しました。わけあってそうするしかなかったのです。ではそんな部屋でどんな工夫をしているか、またご紹介したいと思います。
自宅をリフォーム予定の方や、引っ越し予定のある方は、暖かい寝室をぜひご検討ください。