関節リウマチと外出時の冷え予防

 関節リウマチの患者さんは冷えると悪いことだらけです。関節痛がでるだけでなく、倦怠感も強くなりやすいですし、多くの人は免疫抑制剤(時にはステロイド)を内服しているのでもともと風邪をひきやすい状態ですから、そこに冷えが加わると…最悪感冒が劇症化するかもしれません。だから冬の冷え予防はマストです。

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革手袋は意外に冷える

 外出時、冷えないように厚着をしてカイロを貼る人は多いです。でももっと日常に潜む冷えにも注意してみませんか?例えば、手袋をして出かけたとき、自分の指先や手首が温かいか確認してみましょう。

 こういう革手袋は、ものによっては革自体が冷えて指先を冷やします。私はこの種類の手袋を1月2月の真冬には使いません。アルパカの手袋を使っています。でもアルパカさんも風の強い日は冷風を通してしまって、指は温かくありません。最近は革手袋の内側に裏地がはってあるものや、ムートン手袋を物色中です。

電車の手すりは冷えのもと

 電車に乗る方はぜひ試していただきたいことがあります。空いていたらどこに座りますか?圧倒的に一番端が多いはずです。その時、端の手すりにもたれないように注意です。手すりはとても冷えています。ずっともたれていたら体から熱を奪い冷えのもとになります。私は30年くらい壁・窓・手すりにもたれる生活をしていて、中医学の主治医に出会ったときに「冷たいとこに体をつけない、冷える!」と生活指導されました。これを徹底的にやめるだけでも違います。実際やってみて、些細なことだけどこれで冷えていたな~と実感しています。

駅のホームの椅子は冷えのもと 

 さらに日常で気を付けているのは、冷たい椅子に座らないことです。よくあるのは駅のホームの椅子です。座りたい、でも座らない。屋外にある椅子は全部冷えています、布でもそうでなくても。もちろん階段にも座らないでください。このブログの読者にそんな若者がいるかわかりませんが(汗)

 

エアコンの直風は冷えのもと

 最後に、私がいつも「夏に」失敗することです。cafe、レストラン、図書館、病院の待合室、入ったら最初にどこを見ますか?私の主治医は「エアコンの位置」と言っていました。

 冷え性の女性なら、これを注意している方は多いかもしれません。冷風が一定時間当たり続けるのは冷えます。耐えてはいけません、席を変えましょう。入店したらエアコンの位置をみて座席を決めてください。最近出来るようになってきましたが、どこに風がくるのか読み間違うこと多々あり…失敗の連続です。

冷え予防は加温ではない 

 冷え予防=加温と思いがちですが、冷え予防は言葉のごとく「冷えないようにする対策」です。私たちは冷えないようにと言って、積極的に「温める対策」をとりがちですが、「冷えない対策」をしていないことが多々あります。温めるまえに冷えてしまっては、温まるまでに時間を要する=体が冷えている時間が長いのです。まず自分の体温を奪われないようにすることが大切です。小さなことですが大切なことです。

 みなさんも日常に潜む冷えから逃れる術を少しずつ増やしてみてください。

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