関節リウマチのみならず膠原病患者にとって内服は風邪薬レベルの気楽さではありません。内服薬が少し特殊であることが関係しています。今日は内服の大切さについて紹介します。
膠原病の内服薬の重要度
関節リウマチのみならず膠原病の患者さんは自己免疫疾患です。病気によって症状は違いますが、免疫システムに異常が生じ自分で自分を攻撃して辛い症状が出ています。その攻撃が激しくなるとどうなるのでしょうか。例えば、肺が悪化すると呼吸できない、腎臓や肝臓が悪化すると体に毒素がたまります。命に直結する場合があるため、この間違った攻撃を止めなければなりません。そのために内服していますので、膠原病患者さんの内服は「命を守るレベル」の大切な薬なのです。
アンカー薬の役割
関節リウマチの患者さんは「アンカー薬」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。アンカーとは船を停泊するときに海に下ろす錨(いかり)で、これがないと船はあるべきところに留まれず流されてしまいます。関節リウマチの治療も病気を安定化させるために錨のように中心的役割を担う薬があります。例えば、メトトレキサートはアンカー薬で主役、ロキソニンなどの鎮痛剤は脇役です。

私はメトトレキサートを飲んでいましたが痛みがひどくて一日3回ロキソニンを飲んでいました。ロキソニンが効かないのでボルタレンに変更しましたが痛みはひかず、採血の炎症反応も下がりませんでした。これは主役のメトトレキサートの量が足りていないのでは?となり、増量しました。すると少し良くなりましたが、まだ日常生活に支障がありました。次にサポート役として注射のシンポニーを導入しました。すると鎮痛剤を飲まなくても生活できるようになったのです。まずしっかり主役が仕事する、そのあと優秀な脇役を選ぶ。この仕事ぶりがうまくいってるかどうか監督しているのは、患者の私です。毎日自分の体を見張っているというわけ。仕事のパフォーマンスが悪い時は人事部(主治医)に言って変えてもらってます。まずはアンカー薬が主役です、大切ですね。
自己流で内服しない
前述のとおりアンカー薬はとても大切な役割をしています。薬を適当に飲んだり、症状がおちついたので止めてみたりせずに確実に飲みましょう。自己流に飲んでいるとアンカー薬は錨の役割を果たしません。私のようにアンカー薬の量が不足していれば、関節痛が出たときに鎮痛剤でも太刀打ちできないことがあるのです。じわじわ病状が進行しては大変です。治療にはガイドライン(関節リウマチガイドライン)があるので、通常はどんな順番で何の薬を使うのか、自分は今どのような治療をしているのか知りたい方は、主治医に確認してください。「ああ、私はこのへんの治療をしているのだな」とわかると、さらに治療に関心がもてて内服管理にも身が入ります。
治療の流れについてわかりやすかったサイトを貼っておきます。
世田谷リウマチポータル https://toshinkai-portal.or.jp/015-2/
