関節リウマチとアーチを崩さない靴の履き方

 関節リウマチは進行すると関節の変形が起こります。とくに手足の小さな関節が変形しやすく、足関節の変形が起こると歩行できなくなるので生活への支障は計り知れません。そもそも関節に炎症を起こしやすく変形しやすいので日ごろから足のアーチを崩さないように靴を履くことが大切です。

 もし足の関節の変形がなく、普通のスニーカーを履いているのであれば、一度ご自身のスニーカーの紐がゆるくないか確かめてみましょう。私は今日スニーカーを履いた時に紐を緩めなくても足を入れて履くことができました。これは紐が緩い=アーチが崩れやすい証拠でNGです。

 

 Aは紐を緩めて締めなおさないと履けない状態です。赤の横線部分が青より狭いのがわかりますか?これくらいしっかりと靴に横からおおわれているのが正解です。Bは紐を緩めなくても靴を脱ぎ履きできる状態で、横線部分がAより広いですよね?だから足のアーチはどんどん崩れて広がっていき、外反母趾になりやすくなります。関節リウマチはもともと関節の炎症や変形を起こしやすいので、外反母趾になるとさらにその負のスパイラルがひどくなりますので、靴を履くときは必ずしっかりと靴ひもを締めてサポートして下さい。パンプスを選ぶ時も横幅が広いと楽なのですが、靴の中で足が動く状態は良くありません。

 以前はスニーカーを履いていても足の甲が腫れていました。写真はほんのり足の指から甲にかけて赤いのですが、歩く歩数に関係なく天候や気温によってもっと足の甲が腫れてくるので大きめの靴を履いていましたし、杖をつくことも多かったです。日常生活に支障が大きすぎるので整形外科で診てもらったところ、レントゲンを撮り足を計測してくれて関節構造的にもともと足の甲に負荷がかかりやすい形であることがわかりました。

 整形外科医に勧められて医療用のインソールを導入したところ、足の甲の負担が減って腫れなくなりました。自分の足に合わせたインソールを使うことは、正しい姿勢で歩行し、関節の負担を減らすことにつながりますので、困っておられる方は検討の余地があると思います。

 紺色のものが整形外科で作ったインソールでいろいろな靴に入れることができます。高かったけど高額医療費の控除がききますし、なにより足が腫れて歩けなくなる日がゼロになりました。整形外科医に相談して本当に良かったと思います。

 みなさんも靴の工夫をしてみてくださいね。少しの工夫であなたらしい生活を。

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