退院後の注意点、食事は煮物から!

 今日は退院後の生活の注意点について書きます。まずは待ちに待った美味しい食事のことからです。入院中から常食(普通の米飯に歯ごたえのあるおかずメニュー)を食べていた方は、おそらく退院したらすぐにでも焼肉やラーメンや唐揚げなど食べ応えのある食事をしたいと思うでしょう。それでも大丈夫なかたもおられます。でもお勧めなのは、一気に食事内容をもとにもどすのではなく、少しずつ戻すことです。

 私たちは食事にも体力を使っています。歯で噛んで、胃でドロドロにして、腸で消化吸収するには体力が必要です。しかし入院中は病気と闘うことに体力を使用しているため、消化吸収に力を注がなくていいように、入院食は消化吸収しやすく調理されています。ですから、炊いて柔らかいおかずが中心ですし、刺激のある調味料も使われていません。退院後のまだ完全に体力が回復していない時に、急にガッツリ系の食事をすると胃腸が仕事に耐えられなくなり、下痢・嘔吐を引き起こしかねません。最初は炊いたものや煮物などから、だんだん揚げ物を増やすなど、「徐々に」普通の食事に戻すことが大切です。

 かくいう私も失敗経験者です。退院後1週間かけて普通の食事に戻して大丈夫だったので、鉄板焼きの店でステーキ40gを小口に切ったものと、野菜と、ガーリックライス少量と食べて、シャンパン1杯飲みました。医療者らしく生ものはやめて焼いたものにしたつもりでした。でも食後6時間後に気持ちわるくなり、吐き戻しが始まり、なんと5時間吐き続けることになったのです。そして完全に回復するまで1か月かかりました。主治医からは、病後の回復していない体に消化できない食べ物を入れたので、すぐに胃腸炎になったのだろうと言われました。こうやって弱ってしまうと免疫力がさらに低下して膠原病自体も悪くなりやすいですし、回復するまでにとても長い時間を必要としてしまいます。その証拠に、すぐ膀胱炎にもなりました。(なんで?1週間普通に食事して大丈夫だったのに!と思ったけどね)

みなさんも退院後に限らず、調子を崩した後の食事内容、お気を付けください。

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