膠原病はストレスや疲労が悪化要因になる病気です。悪化して入院し、せっかく治療しても、すぐに大忙しでクタクタに疲れる仕事を始めてしまうと再入院になりかねません。今日は仕事復帰する時期について考えてみましょう。
関節リウマチは関節痛が主な症状ですが、実は倦怠感や疲労も症状の一つです。SLEは仕事が忙しい現役世代に発症する病気ですので、倦怠感や疲労が症状なのか仕事の影響なのか判別しにくい現状があります。他にも倦怠感や疲労を症状とする膠原病は多くあります。日常生活でも疲れるため見過ごされがちですが、これが病状悪化につながるため、特に退院後の弱っている体には注意が必要です。あなたの病気に疲労は大敵なのです!

ではいつくらいが仕事復帰にベストなのでしょうか。一律の答えはありません。病状や仕事内容によって異なるからです。だからこそ、ここで病気の自己管理が重要になってきます。まずは仕事ではなく、自宅で余力をもって生活できることを目指しましょう。自宅で日頃あなたが行っている家事はできますか?それをしたあとぐっすり寝て、翌日疲れが残っていませんか?「翌日に疲れが残っていない」ことは目安になります。

自宅での生活には外出も含まれます。仕事をしていたころ、夜はどうしていましたか?休日はどうしていましたか?私の場合は、平日は週に3.4回は夜スーパーで買い物して帰りますし、休日も調子が良ければ電車に乗って遠くへいくこともできます。仕事をしていない時に、買い物したり電車にのるなど日頃の行動をしてみるのも大切です。自宅以外に生活範囲を広げて、体力がもつか試してみましょう。私は体力がもたないとき、スーパーのカートを押していることができなくて、買い物中にカートに覆いかぶさって押しているときがあります。こうなると「ああ、疲れたまってるな、ペースダウンしよ」とか「まだ体力戻ってないわ」というサインです。(今までそういう人みたことないけど、みんなしんどくないのかな?)
余裕をもって自宅での生活ができるようになってきたら、通勤方法や仕事内容を吟味して仕事復帰できるように調整していけますね。入院期間が長いとつい仕事復帰を焦りがちですが、焦って復帰すると何倍もの負荷に耐えきれなくなり、また休んだり再入院することになりかねません。ここは私たち大人がどうしても陥りやすい落とし穴ですので、穴に落ちないように立ち止まることが必要です。
自分らしい人生のために、膠原病と上手に付き合っていくために、長期スパンで仕事復帰を考えるのもお勧めです。