足の爪切りはスクエアカットがお勧め

 手の爪切りと足の爪切りは違います。特に足の爪切りやスキンケアは足の痛みの原因を増やさないために大切なので今日は足の爪切りについてご紹介します。

目次

関節リウマチ患者に足の爪切りが大切な理由

 正しい足の爪切りは痛み対策であるともいえます。関節リウマチ患者は関節痛や関節の変形が原因となり正しい姿勢で歩行しづらいことがよくありますので、巻き爪・重なった指の爪が隣りの指の皮膚に当たる・刺さるなどの足のトラブルが起こりやすいです。そして巻き爪や足の傷は痛いのでさらに歩行しにくくなり悪循環が生じます。このように些細なことで歩行は障害されやすいので、正しい足の爪切り方法を知り、足の痛みを最小限にすることが重要です。

足の爪はいつも圧力を受けている

 爪は自然と丸みを帯びた形に伸びてくるので、そのまま丸い形に切る人が多いと思います。写真の通り、深爪しないギリギリまで切っても手の爪はほとんど指を覆っていて下の肉が見えませんね。薬指だけは爪の先端に肉が見えています。小指は丸く切りすぎて爪の端部分だけ肉が見えています。この肉が見えている状態が足では起こりやすいです。

 足の爪を丸い形のまま切ると、さっきの手の小指みたいに爪の両端に爪のない部分ができて肉が見えている状態になります。足はいつも歩行していますので、手の爪より足の爪の方が大きな圧力を受けています。爪がなくて肉が見えている部分には、歩行するたびに上から自分の体重の圧力がかかり、下からは地面を蹴り上げる力がかかります。この圧力に耐え続けていますので指がふんばるごとに爪の両端が肉に食い込みやすくなるということです。逆に、指全体を爪が端から端まで覆ってくれていると、爪の端が食い込める肉の面積も少ないですね。

巻き爪について大木皮膚科さんがわかりやすかったので詳しく知りたい方用にご紹介しておきます。
https://oki-hifuka.com/ingrown-nail-cause/

足用の爪切り

スクエアカットする

 爪の構造と圧力を考えると、足の爪はスクエアカットの方がお勧めです。スクエアカットとは、足の爪の両端を切り落とさずに四角く残す切り方です。端っこはとんがらないようにやすりをかけて少し角を落とす程度で、指の肉が出る部分を少なくします。写真はネイルサロンで爪切りしてくれた時のものです。爪がまっすぐ平行に切ってあり、爪の両端を少しだけやすりで丸くしてとんがりをなくしています。もし爪の両端をもっと丸く切って赤線のところで切り落としてしまうと爪の下の肉が見えます。そうするとそこに圧力がかかって端から巻き爪になりやすいです。(すごい乾燥してますね…そこは忘れましょう)

スクエアカット用の爪切り

 私は爪切りを手用と足用の2種類持っています。たいていの爪切りは丸く切り落とすタイプなので足に使うとスクエアカットできません。足は平行に爪切りできる刃のものを使っています。関節リウマチの方は手の指に力が入りづらいので、爪切り自体が重くて大きいとうまく使えませんので、ご自身の指の状況に合わせてニッパータイプなど使いやすいものを選んでください。他にやすりをもっているととても便利です。私はステンレスの爪やすりを使っています。

 爪切りが小さいと、スクエアカットの時に爪にひびが入りやすいです。ですからお風呂上がりや足湯をしたあとの爪が柔らかい状態にして切ってください。爪の端から切っていくので、ちょうど中央部分にひびが入りやすく、そこが割れると修正するのが難しいからです。

足用の爪切りの選び方

 スクエアカットの爪切りはニッパー型が多いのですが、私はうまく力をいれられないので使っていません。ニッパー型が苦手な方は、貝印さんがスクエアカットの普通の爪切りを出していたので検討してもいいかなと思いました。商品を探すときは、「爪切り」とともに「直線刃」や「スクエアカット」「巻き爪用」などの言葉を追加してWeb検索すると比較的出会いやすいです。ドラッグストアや時々処方箋薬局などでも見かけますので、いろいろ探してみて下さい。

ちょっとの工夫で楽に暮らしましょ~う

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