膠原病患者の人混み感染対策

 膠原病患者は免疫抑制剤やステロイドを内服することが多いため、副作用で免疫力が低下します。病院で感染に注意するように言われたことがあると思います。手洗い・うがい・マスクはしているけれど、人ごみに気をつけてって、具体的にはどのくらいのことなのでしょうか?

 コロナ対策で有名になりましたが、マスクなしで咳やくしゃみをした場合、その飛沫は2m飛びます。ですから人と2m離れよう!という啓蒙が街中でよく見られます。それはマスクをしていない時の話です。ということは、マスクをしていなくても、咳やくしゃみをしている人がいなければ大丈夫な場面はけっこうありますね。でも酔っぱらって大声で話してしまう居酒屋、楽しすぎて大声で笑う昼間のcafe、咳やくしゃみをしていなくても飛沫が飛ぶところはけっこうあります。要するに、他人の唾液を浴びないようにしたらいいわけです。

 私はコロナのころから、人の少ない外を一人で歩いているときはマスクをしていませんでした。でも1回もコロナになりませんでした。看護師になったときからインフルエンザにならないように日頃からしていることはこれです。

*満員電車や電車の4人掛けで向かい合う席は避ける
*乾燥する季節は飛沫が飛びやすいので電車とバスの中ではマスク着用
*外国から強力な感染症が入ってきたという情報がある時は、新幹線の主要到着駅や空港発着の特急電車を警戒する

 コンサートとかセール会場とか、写真みたいに隣の人と密接仲良しになるくらいの距離だとマスクは必須ですよね。

 逆にこのくらいのお祭りだったらみなさんどうしますか?雨で空気は湿度を含んでいるので、露店の呼び込む声の飛沫は乾燥した晴れの日よりは飛んでいきにくくなります。しかも傘をさして自然とお客さん同士の距離もとれています。私だったら、インフルエンザなどが流行しない季節でいつもの自分ならマスクをしないですけど、インフルエンザ流行の季節だったり、自分が疲れているなど体力下がり気味の時はマスクをしますね。私、免疫抑制剤飲んでますから。

 こんな風に、いろいろ考えて工夫して、人ごみをさけつつも、日々の生活も楽しんでいただきたいなと思っております。患者さんは大人なので、原理原則がわかれば自分の生活に合わせて調整していけるのよと、大学でも教えておりますが、感染症が命に関わるだけに大胆になれないのも現実ですね。

 ”暮らしに楽しみを” ”少しの工夫であなたらしく” 毎日を送れますように。

 

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