膠原病患者と医療費控除

 膠原病は全身に炎症がおきる病気の総称なので、その人によって診断名が違います。SLEやシェーグレン症候群などは国の指定難病なので重症度が高い場合は医療受給者証をもっている方がおられます。また指定難病ではないが関節リウマチなど治療費が高いため医療費の限度額認定証をもっている方もおられます。

 自分はどうやら高額な医療費を免除してもらっている、補助してもらっている、と思って確定申告で医療費控除申請をしない方がおられますが、みなさんの医療費はとても高額なので所得税や住民税に響きます。12月の年末調整で払いすぎた税金が戻ってきますよね。年末調整の時に医療費や寄付金などは処理できません。だから2月~3月の確定申告のときに自分で申告して所得から一定額差し引いてもらい、払いすぎていた税は還付金として戻ってきます。またこの確定申告で医療費控除申請をしても還付金がないという場合もありますが、その場合でもこの申告は住民税の計算にも使われるので、6月からの住民税が変わってきます。みなさんの医療費はとても高額なので、去年より収入が下がったとか、医療費が高額だった時は特に申告したほうがよさそうです。基本的に生計をともにする家族の1年間にかかった医療費の合計が10万円以上または総所得金額の5%であれば対象となるので調べてみてください。

 私は毎年必ず50万円以上の医療費をはらっていて自費治療をしていたときは100万円くらい払った年もありました。令和4年の医療費は678610円で還付金は93052円でした。令和5年の医療費は714262円、確定申告期間は2024/2/16~2024/3/15ですから今年も申告します。所得によって還付金は違うのですが、私より医療費が高い方、ちょっと申告してみようかなと思ったのではないでしょうか。還付金が少ない年もあるけど毎日内服するオルミエントの薬代だけで1か月4万円を超えますので、他の治療・検査・薬剤料金を考えるとありがたいし、住民税も安くなったらいいな~と思いながら申告しています。

 皆さんも忘れずに確定申告で医療費控除申請してくださいね!以前の医療費で申請していない年があっても5年以内ならさかのぼって申請可能です。

 

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