リウマチ患者と湿度
リウマチ患者の症状は気圧・気温・湿度など天気と関係があることがわかっています。私は特に湿度がしんどいので5~7月も自宅はずっとエアコンで湿度調整しています。体に水をため込む(湿気がたまる)と、関節周囲の動きが悪くなったり、手足が浮腫んで倦怠感や痛みの原因になるので、自分でできる対策をいくつかご紹介します。
湿度が高い日の対策
身体を冷やさない
体温があると上手に体の余分な水分を外に出すことができます。その仕組みは「冷え性が浮腫む理由」(下欄記事)に書いておきました。ですから冷え予防で、体を冷やさない=体の熱を奪われないことが大切です。冷え予防については他の記事で具体的に生活用品も紹介していますので、カテゴリー欄で冷え予防をご参照ください。
適度な運動で汗をかき、熱を発散
適度な運動で汗と熱発散を促して、余分な水分を体外に出しましょう。適度な運動とはどのくらいなのか?湿度の高い日にダラダラの汗をかく運動はあまりお勧めではありません。なぜなら体は多湿に対応するために一生懸命汗をかいたり熱を放散しようとしているからです。そこに運動で筋肉をたくさん使うとさらに汗&熱の放散で体内の水分は一気に奪われて脱水になります。ですから運動するときは脱水になりやすいことを忘れず、こまめに水分をとりましょう。運動が終わってからではありません、運動中も一息いれて、こまめに水分補給が大切です。関節リウマチ患者さんは湿度が高いと浮腫んで関節も痛くて動きたくないと思います。でも体にこもった湿度を外に出すことで楽になるかもしれないので、いつも通り動いてみて下さい。「体の中の血液を循環させる。回す。」というイメージで、しんどすぎない程度に活動しましょう。毎日お風呂に入って温まるのも一案ですね。
除湿器をうまく利用する
「だるいな、しんどいな…」そんな時は湿度のせいかもしれません。私の快適な湿度は45%です。50%だとギリギリましですが60%を超えるとしんどくて寝れません。除湿器を使って自分の快適な湿度に調整しましょう。健康な人には、夏は室温25~28℃、湿度50~60%が良く、冬は室温18~25℃で湿度40~50%が最適といわれています。しかし持病をお持ちで、自分の体の湿度を外に逃がすのが苦手な人は、これを自己流に調整して快適な状況に保ってください。
のどは乾燥させない
室温●℃、湿度●℃、という情報が沢山ありますが、それは一定条件で行った研究結果であり、病気のある人すべてに当てはまる快適条件ではありません。ですから自分が快適に生活するために工夫してかまわないのですが、やはり研究結果から読み解くと、湿度を下げすぎてのどを乾燥させることはNGです。気道には繊毛が生えていて、口から気道に異物が入ってくると、繊毛が動いて異物を外に追い出してくれています。気道が乾燥すると繊毛運動がしにくくなりますので、インフルエンザにかかりやすくなったり、痰が吐き出しにくくなります。ですから、体全体に快適な湿度と、のどを潤す湿度、バランスが重要です。(もちろん美肌も乾燥は大敵)
私はこのバランスを保つために何年も試行錯誤し、今はダイキンのうるさらがしっくりきてます。
ご自身にあう気温や湿度を探ってみてね!