膠原病以外で新たに不調がでて病院に行きたい。口コミで聞いた有名先生に診てもらいたい。誰しも思うことですよね。大きい病院の受診に紹介状が必要であることは、だんだん周知されてきました。「なんでやねん!めんどくさいな!」と思いますが、これは国が定めているシステムですので上手に使ってほしいと思います。
いわゆる大きい病院(**医療センター、**大学病院など)は高度な医療を提供するために、専門的な訓練を積んだ医師が勤務し、検査機器も制度の高いものが揃っています。「めっちゃいいやん!そこなら安心やわ!」と思うのが普通です。でも大きい病院は「治療が難しいレアな病気を治療する病院」なのです。どのくらいレアでしょうか?例えば心臓病をgoogleで検索すると、心不全は約120万人いますが、マルファン症候群は約2万人です。120万人の心不全患者さんは、重症な人を大きい病院で集中的に治療、安定していたら町のクリニックで治療できます。2万人のマルファン症候群の患者さんはほとんどの人が大きい病院で治療です。なぜなら町のクリニックで治療できないからです。この病気は大きい血管がどんどん裂けることがあり、大出血して亡くなる危険があります。そのため細かい検査が必要ですし、手足が長く高身長なので専用の入院ベッドも必要です。心不全の患者さんを全員大きい病院でみていたら、レアな病気の人は誰が診察いたしましょう?クリニックではみれないよと、いうことです。このようなことがすべての診療科で起きているのです。

「でも私、調子悪いし、レアな病気かもしれないから心配やわ!」ホンマにそうですよね。安心してください、メジャーかレアかは町のクリニックでわかります。クリニックで「大学病院に紹介状かくからすぐ受診してね。」と言われたことありませんか?町のクリニックの医師って本当にすごいんですよ。
それでもなお、大きな病院に新規で受診したいと希望されるなら、紹介状なしでも来ていいですよ、でも予約の患者さん優先で待ち時間は長くなるし、診察も最後になるかもしれないし、別途特別料金いただきますよ。というのが、5000円とか7000円とか取られる理由です。
日本は突撃訪問できるゆとりをもたせていますが世界を見渡すと事情は様々です。フランスでは徹底的に予約優先なので、歯が痛くて顔がはれていても診察室で延々と待たされたり、予約取って後日来てくださいと言われる、という記事も読んだことがあります。イギリスも主治医制をとっているので、大きな病院に突撃訪問はできません。
私のお勧めは、まず家の近所でお気に入りの主治医をみつけよう!です。そうすると、新たに専門治療が必要なときは、その病院から大きな専門病院へ紹介してくれます。その時に希望があれば病院や医師を指定してみてください。主治医は必要な診療科と専門医を調べて予約をとってくれますので突撃訪問より治療が速く進みます。昔の出来事ですが、突撃訪問された患者さんが何時間も待ったのに、診察室で話をしたら医師から「あ~、それは僕の専門じゃないんですよね…。次**先生の予約入れとくからその日にまた来て下さい。その日までに検査だけしといてね。」となり、後日**先生の受診の時に「あ~、それだったらこの検査もしておいてほしかったな~、次の検査は…来週か。」となったことがあります。治療が遅れますよね。
気になるときはまずかかりつけ医、そこから適切な専門医のところに行きましょう。
