久しぶりに入院したら入院生活のコツ忘れますよね。膠原病患者は複数の診療科を受診していることが多く、地域のクリニックに通っていることもあります。そのことを踏まえて退院する前に、看護師や主治医と外来受診と退院処方薬(退院するときにくれる薬)を調整しておくことをお勧めします。
外来受診の調整
同じ病院の外来受診日を調整する
例えば大学病院に入院した場合、退院後に外来受診しないといけない診療科はいくつありますか?同じ大学病院内の受診であれば、退院する前にその受診日を調整してもらえるかもしれません。何回も曜日と日にちを変えて大学病院に来るのは病後の体にはつらいですし、交通費も時間ももったいないので、同じ日に検査と診察ができるなら一石二鳥です。
退院処方薬の調整
退院するときに次の外来日までのお薬を出してくれます。その時に、一緒に他の病院の薬を出してもらうこともコツです。例えば入院してしまったので、入院中に行くはずのクリニックに行けなかったとか、入院中に薬が切れてしまったとか、いろいろな理由で治療が中断することがあります。慢性病の患者さんは治療の継続が重要ですので、困ったことは入院中の医師や看護師に相談してみてください。たいてい中心となる主治医は膠原病内科の医師だと思いますので、特殊な治療薬でない限り考えて退院時に処方薬を出してくれることが多いです。私は喘息があるので吸入薬や咳止めなどは出してもらいました。このとき、お薬手帳があると非常に便利ですよ。今度具体的にたとえを出して書こうと思います。

「退院後、すぐにクリニックに行けばいいわ。」とか、「病院に電話して受診予約をしたらいいわ。」と思いがちですが、病後の体は結構弱っていて、思うように予定をこなせません。しかも病院の予約も予定通りとれないと薬が中断してしまいます。ですから、入院中に看護師や主治医に「**クリニックで出ている薬はは2週間分ほしい」など具体的に相談して、その2週間の間に早めに受診できるようにしましょう。
膠原病の患者さんは、呼吸器内科や皮膚科などいろいろな診療科にかかっていることがあります。地域のクリニックなども同様です。それは全身に症状が出る膠原病の特徴でもあるので、遠慮せずに相談してください。入院中にできないことは、退院後の生活を想像しながら、どうすれば最善なのか看護師と検討してください。治療を継続すること、それが一番大切です!