膠原病患者さんに限りませんが、たまにしか入院しないと、入院生活のコツ忘れますよね。私は入院した時に先取りして考えている事が結構あって、それは自分が病院の事情を知る看護師だからだなーって思うのです。本来は看護師が気を利かせてしないといけないことでもありますが、患者さんの体や気持ちの変化は患者自身が一番速くわかるので、今日は薬を依頼するタイミングについて書きます。
薬は速く届かない
鎮痛剤ロキソニンがあと3つ残っているとしましょう。今日何回飲むかわかりません。なくなったら看護師に言ったらいいわと思います。でもなくなる可能性が少しでもあるなら私は朝一番に頼みます。「ロキソニンあと3つあるけど、朝・昼・夜寝る前に使ったら、明日の朝一番で飲むのがないから頼んどいてもいいですか?」と、できるだけ詳しく話します。病院での薬の準備はだいたい下記の流れで、各STEPで時間をとられることがあるからです。
その日の午前中に欲しい薬があれば、私は朝6時までに夜勤の看護師に伝えます。
その日の夕方や夜に欲しい薬は、午前中に今日の担当看護師に伝えます。
医師は午前中に病棟で受け持ち患者さんを診ることが多いので直接医師に依頼してもいいです。
(大至急治療で必要なものはいつだってそろえるので心配しなくて大丈夫)
看護師が医師に会えないとこのSTEPが遅れちゃう。外科病棟だと医師が朝から手術に入って連絡がとれないこともあるので、看護師は朝いちばんに先生を捕まえるのです!患者さんが昼に「今日の夜に**ほしい」と言われて薬が届くのが遅いのは、このSTEP2が何かの理由で遅れるからかもしれない。
医師が外来や手術にはいっていてお薬をオーダーできないとここで遅れが生じる。

ここで遅れが生じるのは夜間。薬剤師は当直人数が看護師より少ないので病院中の臨時処方に対応していると夜はここで時間がとられる。
薬が到着しても、看護師が忘れていたり到着を知らなかったり看護師が大忙しでいると、ここが遅れることもある。
薬局に依頼しなくてもロキソニンのように多くの患者さんが使う薬は病棟にストックされている場合があるので、夜中でもすぐ飲めることがあります。だからそんなに神経質にならなくてOKです。逆にみんながよく飲むからこそ、そのストックがちょうど夜中に切れることもある。睡眠剤も同じです。私は我慢するのが嫌だから、自分の苦痛を和らげる薬はいつだって自分でストックしているのだ(笑)だから、こんな役に立つのかわからない記事を書いているのですが、「自分の薬は入院中も自己管理するぞ!」っていう患者さんの気持ち、全力で応援しています。