入院生活のコツ、乾燥対策は卓上加湿器で

 膠原病の患者さんの中には目・鼻・口の粘膜の乾燥症状のある方がおられます。シェーグレン症候群は有名ですが関節リウマチでも関節外症状で乾燥を感じる人は少なからずいるはずです。入院すると病院はかなり乾燥していますが、自宅のように空調調節できないのでかなり辛いと思います。入院中に自分のベッドサイドでできる対策を少し紹介しておきます。

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ベッドサイドに濡れたバスタオルを掛ける

 バスタオルを濡らして絞り、ハンガーにかけて吊るしたりベッド柵にかけて加湿する方法です。タオルが意外とすぐに乾いてしまうほど室内は乾燥しています。私が冬に入院した時はフェイスタオル2枚は6時間で、中版バスタオルは8時間で乾きました。3枚かけていても湿度は40%以下の乾燥状態で、私は咳がでていたので常時加湿が必要だったためタオルが乾いたら濡らして絞って掛けるを繰り返すことになりました。関節が痛い方はできないと思うので、タオルを絞るときは看護師に頼んでくださいね。

持ち運び加湿器を利用する

 携帯用加湿器を持参するのは賢い選択です。特に簡単に水が切れる構造のほうが衛生的でいいと思います。加湿器は使用後に残る水滴に雑菌が繁殖しやすく、汚染状態で使用するリスクがたかいため使用する病院はかなり少ないです。確実に乾燥できたら問題ないのですが、加湿器の構造が複雑で洗浄しにくいと汚染リスクがあがります。そのため持参して病室で使用するときは、同室患者さんにも影響するため看護師に一声かけていただくほうが無難です。

 私は今度入院するときは絶対これをもっていこうと思いました。

 職場で使用していたものですが、下のペットボトルに水をいれて電源ONにすると、中の白いスティックが水を吸い上げて上から蒸気が出る仕組みです。上の丸い本体は分解洗浄できませんが、スティックを刺すところに穴があいているだけで、そこはアルコール綿で消毒するだけですぐ乾きます。注意点はペットボトルを定期的に交換することです。洗浄して乾燥させて再利用もありですが、何日も濡れて乾かないペットボトルに水を入れて使用すると細菌繁殖しますから、そこだけ注意です。自分の頭もとに置いておけば、顔周りぐらいは加湿できる優しいパワーなので寝るときにいいと思いました。

 類似品は沢山出ているので検討される際は、細菌繁殖しない簡単な作りで洗浄・乾燥しやすいものを選んでくださいね。

その他の加湿方法

 病院では加湿器の使用が許可されない場合があります。卓上加湿器が使えない場合に備えて、他の加湿方法やバスタオルを使った加湿の具体例を他の記事に書きましたので参考にしてください。

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