膠原病に限らず慢性病を持つ人は、病気が悪化したり進行すると緊急入院することがあります。私は昔から緊急搬送されたり入院することが結構あったので今は入院セットを作って準備しています。もしもの時に備えて作っておくと便利ですよ。
自前の入院セットが役立つとき
手術など予定入院とは違い、緊急入院の時は自分で入院準備ができません。家族がいても細かい準備は無理ですし、後日持ってきてもらう時もセットしてあると安心です。
自宅で救急車を呼ぶときに持参できる
救急隊員は医師ではないので「入院するかはわかりません」と言います。でも万一入院したら家族が病院と自宅を往復したり、後日仕事を休んで病院に荷物を持ってくる手間を考えると、入院セットをもって救急車に乗り病院に持参するほうが楽です。救急車に持ち込んでも誰も怒りません。
後日家族が持ってきやすい
外で病院に緊急搬送されたときは必ず家族に連絡がいきます。そのとき入院セットがあればその鞄ごと病院に持ってきたらいいだけです。家の中の持ち出しやすいところに、鞄かミニスーツケースに入れて準備しておくと便利です。高齢者はキャリー付きだと持ち運びやすいのでお勧めです。
入院の予感がするときすぐ持参できる
外来受診日または体調不良で主治医に電話して予約外で受診することになったときに、「入院するかも…」と思う時は入院セットをもっていくのも一案です。私は前回クリニックの午前診で「午後に点滴してよくならなったら入院したほうがいいかもね」と言われて、昼に自宅に帰ってから急いで入院準備をしましたが、緊急入院セットがあったので少し足すだけでOKでした。体調悪い時の荷造りは辛いので助かりました。
入院セットの内容
病院の入院セット
もし着の身着のまま入院してもほとんどの病院はレンタルサービスがあり、それを使えば退院日にレンタル料金を支払って終了です。歯ブラシやコップなどは安価な買取型ですが、パジャマや尿取りパットなどは使った日数分で請求してくれます。病院によってシステムが違いますが、病棟で用意してくれたり、病院売店で家族に買ってもらうなどできるので、緊急入院時の過度な心配は不要です。病院のホームページに入院セット内容を公開してあるところもあります。
自分の入院セット
私は「2泊しのげる内容」で緊急入院セットを作っています。2日あれば誰か家族の都合がついて追加でものをもってきてもらえるからです。コツは汎用性の高いものを入れること。一石三鳥くらいだと荷物がコンパクト。緊急入院の当日・翌日に入浴する可能性は低いのでバスタオルは不要ですが、病室が寒い時の部分的的防寒、枕の高さ調整、加湿したいときに濡らして干すなど汎用性は高いです。
- 中型バスタオル1枚
- 手ぬぐい2枚(顔拭き・手拭き・汗かくときに背中にひそませるなど汎用性高い。濡れても速乾性あり衛生的。)
- 前開きパジャマ2枚(点滴すること考えて必ず前開き)
- パンツ2枚
- ブラトップタンクトップ2枚
- 靴下2枚
- 耳栓&アイマスク
- 歯ブラシ
- 折り畳みシリコンコップ
- スプーン・フォーク・お箸セット(100均)
- マジックソープ
- 病院ではくクロックス(医療用クロックスをもっているので滑らないし安心~)
寒がりの方はホッカイロを1つ、前開きのカーディガンかパーカー1枚をプラス
独り暮らしの方は病院にコインランドリーがある場合100円玉が数枚あると洗濯して着まわせるので便利
その他、髭剃りとか化粧水などは後日揃えましょう。あくまで「緊急入院セット」なので、予定入院の時みたいに全部いれると大変な荷物になります。
私は一つの入れ物を広げたら吊るし棚になるTABITORAのこれを使っています。出張いくときも入院セットからこれごと取り出して持っていきます。これは折りたたんで下のピンクのスペースに収まるようになっています。
保険証はどうするか
緊急入院当日に保険証がなくても追い出されません。保険証や医療受給者証などは後日提出で大丈夫。それよりも、緊急入院で命が本当に危ない状況で、患者本人が意識がなく話せない時に必要だな~と感じるのは、輸血拒否や移植意思表示のカード、重篤なアレルギーなどの情報ですね。ペースメーカーなどの埋め込み型医療機器はレントゲンにうつりますが、「本人の医療への価値観」はわからないです。
備えあれば憂いなし。でも緊急入院しないことを祈ってます。
マジックソープについてはコチラの記事に詳しく書きました。