春になり寒暖差の激しい季節となりました。風邪をひきやすい季節ですので、中医学の視点から風邪予防・風のひき初めに温めるツボを紹介します。
春でも冷え予防する理由
関節リウマチ患者にとって体の冷えは大敵です。なぜなら体の冷えが関節痛を強くし、冷えるとすぐ風邪をひいて全身状態が悪くなるからです。関節リウマチに限らず膠原病患者は自己免疫性疾患であるためもともと自分を守る免疫システムがうまく働きませんし、免疫抑制剤やステロイドの内服で免疫力がさらに低下しています。ですから風邪をひくと健康な人よりも急激に悪化しやすく治りにくく、肺炎や腹痛下痢などの症状で衰弱して膠原病の治療もうまくいかなくなります。ですから春のこの季節は寒暖差あり風邪をひきやすい時期なので冷え予防が必要です。
風邪のひきはじめを確認する方法
ちょっとゾクゾクするなというのは風邪の初期症状です。ゾクゾクしないけど体を触ると冷たいのは冷えの症状で、風邪の一歩手前ですから要注意です。私はいつも風邪のひき初めは首の根元を触って体調を確かめています。頭を下げると背中側の首の根元に大きな骨が出てきます、その下に手のひらを当ててみて下さい。私の場合、手のひらに当たる部分が冷たいときは体が冷えているサインなので温めます。ここは風邪を治療する大椎や風門というツボがある場所です。(雑ですみません、写真の編集方法を勉強しないといけないのですが…)

風邪治療のツボを保温する方法
大椎と風門は違いがあるのですがツボの詳細は専門家に譲るとして、この場所をどうやって温めるかを紹介します。自分でカイロを貼ってもいいですが汗をかいて汗冷えする可能性があるので、私は取り外し可能な「暖か朗(あたたかろう)」という商品を使っています。よく冬にも使いますが、背中は自分で温められないのでこういう便利グッズは助かります。紐にポケットがついていてポケットにカイロを入れて使います。(カイロは外袋から出してね)

後ろから見るとこんな感じで、大椎・風門をばっちりカバーです。この場所の保温は、風邪だけでなく頭痛や肩こりにも効きますので試してみて下さい。暖か朗は薄いフリース素材なので春はカイロなしでも温かいです。原理的に言えばパーカーでも構わないということです。よく肩がこるから首周りのあいた服しか着れないという方がおられます。私もそうでした。でも春は特に風が冷たいため首周りを開けていると冷えてよけい肩こりが悪くなりますので、まずスカーフなどの軽いものでいいので覆って保温してください。

春は気温は上がるが風は冷たい季節です。日向にいるときと日陰にいるときの体感温度の違いがあることはお花見でもわかります。ですから部屋にいるときも保温をお忘れなく。GWまでは冷え予防して下さいね。
