みかんの皮で咳止めを作る

 冬のスーパーにはみかんが沢山出ていますね。私は果物が大好きですがミカンをあまり食べません。でも咳止めを作るためだけに、渋々旬のミカンを食べています。ミカンの皮が欲しいからです。

 小さいころからホームドクターが中医学の医師(いわゆる漢方医)だったこともあり、漢方薬を生活に取り入れることに抵抗がありません。最初の中医学の主治医は名医でした。脈をとり(脈診)、舌をみて(舌診)、体を触診し、漢方薬を決めます。煎じ薬(自分でお湯で煎じる)のときもあるし、散薬(粉薬)の時もありましたが、入っている薬草の調合具合はその時の体調によって違います。Aは5g、Bは2g…。飲めばすぐ症状は消えましたが、慢性症状の時は飲み続けて2~3週間で再診です。急性症状の時は3日後に再診です。さらに併設されている鍼灸院に、どのような鍼灸をするか指示を出して、鍼灸治療もしていました。鍼灸師は日本の医師免許をもっていませんが、中国で留学して中医の免許をもっている日本人の中医です。そのため虚弱な私は非常に助かりました。二人はいつも、体調だけでなく食事内容や生活環境も細かく問診し生活指導もされました。これぞ中医学ですね。

 名医が亡くなったあと、大学で中国人の中医師に出会いました。やはり同じで日常生活の指導はとても細かいです。そしていつも日常的にコホコホ咳き込むときに、陳皮を作ってお茶にして飲みなさいと言われました。中国では冬になったらミカンの皮を陽に干して乾燥させて陳皮(チンピ)を作るのは当たり前だというのです。大学の他の中国人の先生に聞いたら、「そうだよ~!白いのとったらだめよ!」と言われました。そのお茶を飲むと、すごく軽い一時的な咳ならおさまるようになりました。

 一番左下の大きな入れ物にストックしてます。網目状の袋に入れてたら虫が入って卵産んで細長い羽付きの虫がふ化して飛んで出てきたことがあって、気持ち悪すぎて卒倒するかと思った。今はちゃんと密閉&乾燥した入れ物に入れてます。

 温州みかんなら何でもいいです。冬に出回る薄い皮の小さいミカン、あの昔ながらのコタツに積み上げるやつを買っています。ちょっと高い高級な品種改良されているやつじゃなくて、昔から日本にあるみかんです。

①食べる前に丸ごと水洗いする(農薬を落とす意味)
②みかんを食べる
③みかんの皮は、全部とっておく(白いところもつけたまま。ここにも効能がある。)
④皮を陽に干す(虫や動物から守ってね)
⑤乾燥した皮を、水をはったお鍋に入れて、弱火でぐつぐつ煮る
⑥煮汁=お茶を飲む

え?何日干すか?水の量?何分煮るか?
適当です

 本格的な煎じ薬を作るのであれば話は別ですが、これは私が自分でお茶として気軽に飲むので、継続して作れることが一番重要。だから、適当に、緑茶ですか?くらいの気軽さで取り入れています。生姜湯と同じです(笑)

 みかんの皮を乾燥させたものは、陳皮(チンピ)という漢方薬になります。古ければ古いほど効能があります。六君子湯の成分としても入っていますね。

 みなさんは家族に伝わる健康法ありますか?

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